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異常行動が日常行動のオンナ【完結】
第7章 ゴーモン・ファック
その3



目的地には概ね15分で到着した。
すでに薬物を打たれた中学生のケンは、意識が朦朧として時折痙攣を訴えていた。


「…氷子さん、分量、大丈夫なんでしょうね?このボウズ、ぐったりしてますよ!」


この後の”舞台”となる廃工場の敷地に入り、板垣の運転するワゴン車が徐行になると、藤森は目をどんよりとさせているケンの様子が気になってきたようだ。


「最悪ショック症状で死んじゃうわよ。当たり前じゃない。まあ、何とかチンポがおっ起つウチにマ○コハメしないとね」


「!!!」


”本格的に狂ってるわ、コイツ…”


藤森と板垣から言わせれば、郡氷子こそ、ヤバイ薬を服用した副作用じゃないかとマジで疑いたくなるようなぶっ飛び具合と映った。


***


「さあ、このガキを下ろして、あのマットの上に寝かせるのよ!」


ワゴン車が現場となる廃工場内の敷地に停車すると、氷子のテンションは俄然、全開となった。


藤森と板垣は、相変わらず小刻みな痙攣を繰り返して目もうつろなケンを車内から工場内にあらかじめ敷かれたマットレスの上へと運んだのだが…。
それはどこか”丁重”で静がに…、だった。


この辺りがアウトサイダーとは言え、現実社会の枠内を自覚している由縁なのだろう。


もっとも氷子とて、一般の社会通念などは承知している。
ただ彼女には、それを”クソ”だと切って捨てることに何のためらいも感じないマインドで生きている…、だけであった…。


***


ケンは仰向けに寝かされると、見開いた眼はただまっすぐに高い天井から動かなかった。


「じゃあ、さっそくね…」


そう呟きながら、氷子はケンのカラダの上…、胸下あたりにそのままうんこ座りの体勢でしゃがむと、彼の口を塞いでいたタオルを外した。


「ケンちゃん、本日のパーティー会場に着いたわよ。!ハハハ…、どうよ、気分は?」


「…」


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