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異常行動が日常行動のオンナ【完結】
第2章 猟奇マックスへ
その2




「あなた、合格よ。ちんこのサイズもカタさもちょうどいいし、また来なさいよ」


「ええ、ありがとうございます。じゃあ、氷子さん、おやすみなさい」


「はい、バイバイ!」


ご機嫌な、極めて異例な氷子はベッドに全裸のまま、うつぶせの状態で”本日のオトコ”を見送った。


「ツグミー!今日のオトコのザーメン、枕カバーにくっついてるから、明日洗濯頼むぞー!引きこもりの分際なんだから、掃除洗濯はしっかりやるんだぞー!」


姉の大声は妹の耳にもしっかり届いた。


「枕カバーか。絶対、忘れないようにしなくちゃ…」


ツグミはベッドの中で震えていた。


***



”ツグミのヤツ…、私がパパとママを殺してないって言ったら、ホッとしてやんの(苦笑)。まあ、次は自分かって、幼い時からずっと怯えていたのはこっちにも伝わっていたからね。とは言え、いよいよ私が犬をぶっ殺すとこまで来たんで、ヒト殺るのも時間の問題だろうって恐怖は返って募ったかもね”


今夜、氷子は一周り以上も年の離れた妹のツグミと、めったにないコアな本音を交えた会話の場を持った。
最も、これはこの奇異稀な姉妹にとっては、壮絶な”心理戦”でもあった。
そして、姉の氷子のみならず、若干14歳の少女であるツグミも、その”側面”を十分理解していたのだ。


”そんで、アイツ見抜いてたわ。私が故意に裁判沙汰をいくつも起こしてるってことも、その相手を挑発して、こっちを殺そうとする野郎が出てくるのを待ってるってのも…。だから私は正直に言ってやったわ。これ以上はやんないってね。ツグミはすぐピンときてたな。それって、もうその必要がないからと…。ツグミ~、ご名答~(爆笑)”


そうであった…。
ツグミは、イカレた姉の殺しの対象者に、桜木正樹がエントリーさたことを察知したのだった。




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