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絶頂霊
第3章 その3
”ふう‥、何とか何ごとももなく着いたか…”


マナブは約30分の車中、何度、バックミラー後部座席を確認しただろう…。


”もはや、これは霊現象に違いない!オレとレオナがエッチする時に降りてくる女の霊だ…。もう、あやふやにしてる場合じゃないわ。レオナとはしっかりと話して早急に決着つけなきゃ、ロクにセックスもできねえんだ。たまんねえよ!”


***


「レオナ…、今着いた。無事にな。そっちは大丈夫だったか?」


「うん。でも怖いよ。さっきまでお母さんと一緒にテレビ見てた。…ねえ、ホントに私の声じゃなかったの?絶頂時のイキ声…」


「ああ、他人だわ。全然アニメボイスじゃなかったもんよ」


「じゃあ、何なのよ、その時の私…」


「わからん。…実はな…、部屋でお前がイッた時、顔も他の女だったんだ…」


「!!!」


できればこれは言いたくなかった。
レオナが不気味がって、オレから去るのが恐かったんだ。
サイコーのハメ相手を失いたくなかったから…。


だが、ここまで来たら言わない訳いかないわ。
なにしろ、対処法を二人で考えねえと。



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