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感じさせて
第7章 帰り道
「うれしいなぁ〜。

俺のこと知りたいやなんて…



俺は、うさちゃんのこと
何でも知りたいけどな?

あんまり



教えてくれへんけどな?(笑)」






「…ごめんね…」




知られるのは

怖かった。

住んでいる所や

名前……

全てを話すのは

まだ不安だった…




きっと

どこかで

まだトオルと

やり直せるんじゃないかと…



馬鹿な期待を

していたから…





「えぇよ。

うさちゃんは



その………


色々あるねんから。



なぁ、何知りたい?

何でも聞いてかまへんよ」




シンくんは

うれしそうに

頬をゆるめ

私を見つめた





「そ、そうね……

アルバイトは、何してるの?」




「今はね

レンタルビデオ屋さんや。

遅くまで営業してるから
遅番のシフトの時は
うさちゃんと
電話でけへんねん……

バイト、かわったろかな…」




「早番の時は

電話できるじゃない。

バイト、ちゃんと続けて?」




「あ〜ぁ…

うさちゃんはえぇなぁ…


俺は、うさちゃんラブやから
電話毎日でもしたいのに

うさちゃんは
電話でけへんかっても
平気なんやなぁ…」



と、シンくんは
うつむいた



「そ、そんなことないよ

私も………したいよ、電話」




私の方が

したいよ……



きっと、私の方が依存してる



あの家に居る時の

寂しさを





紛らわすために…

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