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感じさせて
第16章 Side トオル
「俺と・・・・



別れたいんだって?」







「えっ・・」





「お前の、親父さんが

今日会社に来たよ」





「・・・・・」





「別れたいと言って

お前が相談に来たと言ってた



娘に

何か悪いところがあるなら

注意をするから


言ってくれって

言われたよ」






「お父さんが・・」






「どうして別れたいのか

理由は

言わなかったそうじゃないか」






「・・・はい」





「逆に質問されたよ

親父さんに。



どうして

娘は

別れたいんでしょうかってな」





「ごめんなさい・・」






「別れられない事

分かってるじゃないか


それなのに

親に相談に行くなんて

どうしたんだ?」





「・・・・・」





「なんでだよ」




「・・・・・」




「男でもできたか?」




「ち、違うわ」




「(苦笑)

わかりやすいな
相変わらず


まぁ、もともと
そんなところが

好きだったんだけどな」





「ほんとに・・違うから・」




「携帯」




「え?」




「携帯、預かるよ」




「・・・・」




「かせよ」




「でも…」




「ダメな理由があるのか?

俺が金出してやってんだ

文句、あるのか?」




「い、いえ…」



妻は

ゆっくりと

携帯を差し出す



その手は

小刻みに震えていた




「中、見たりしねーよ

そんなことしなくても

これからの
お前の行動監視してれば
相手のことなんか
すぐ分かるからな?

あ〜…どんな相手なのか
見てみたいぜ


人の妻のカラダに


歯形を残すよーな
アホな男をな」







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