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感じさせて
第16章 Side トオル
それから毎日


妻の一日の行動を
チェックする日々が
続いた




探偵によると


家からの電話は
身内へのものがほとんどで

怪しいものは
ひとつもないと言う




時々
出かけているらしいが


男と会うことはなく




いつも

同じ場所で

お茶を飲んでるらしい





「お茶?」




「はい。
いつも同じオープンカフェで
アイスティーを飲んで
いらっしゃいます」




「オープンカフェ・・・」




「はい、オープンカフェです。

でも、そのカフェの
一番奥の席で
通りに背を向けて
お座りになってます」




「オープンカフェなのに?」




「はい」




「他には?」




「あとは・・とくに・・

そのカフェの周辺を
少し歩かれてから
帰宅しております

あ、それから
お手紙を
出されておりました」




「男にか?!」




「いえ、郵便局の回収の際
確認しましたら
奥様のお父様への
お手紙でした。」




「そうか・・・
電話は盗聴されてると
思ってるんだな?」




「そうかと思われます」




「わかった。
明日からもよろしく頼むよ」




「かしこまりました
では、失礼します」






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