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感じさせて
第17章 オープンカフェ
そんなある日


その女性は
またカフェに現れた



カフェの入口で
私を探すようなそぶりの
彼女は


私の姿を見つけ
ほっとした表情を見せる


確実に年上なのに
なんだか
かわいらしい雰囲気の
その彼女が
私は好きだ



急いで駆け寄り
いつものように
軽く会話をかわしながら
アイスティーを運ぶ



いつもと同じだけど
どこか
落ち着きのない
彼女の様子が
少し気になった



でも
今日は店内が慌ただしく

私は
彼女が席に着いている間
そばに近寄ることも
できずにいた




すると

いつもならココで
長居する彼女が

いつもより
ずっと短い時間で
席を立つのが見えた




その様子をみかけた私は

慌てて駆け寄り


「もうお帰りですか?」


と、彼女に声をかけると





「久保木さん

レジ、お願いできる?」




と、彼女は

私を見つめた





「はい、もちろんです

今日は・・・

お帰りがお早いですね?」





「え、えぇ・・」




そう言ってから
彼女は
大きくひとつ
深呼吸をした



私はレジに向かい
伝票を入力する




すると
彼女は


バックから
お財布と一緒に


一枚のメモと
封筒を取り出した






そのメモと封筒が

静かに

こっそりと

レジのテーブルに置かれ




封筒の上に

置かれたメモには

こう書かれていた






「誰にも見つからないように

このメモと手紙を

受け取ってください



そして

誰にも見られないように

後で手紙を読んでください

お願いします」







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