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第1章 撮影現場

どんな理由にせよ

私を求めてくれる

この男の子の誘いが






妙に


うれしかった・・・





私を


必要としてくれることが






うれしかった






そのくらい

私は・・・





主人に必要となんて

されてはいない








この男の子からすれば

首を縦に振ってくれれば

誰でもいいんでしょうけど・・




首を縦に振ったら

バカな女だとしか

思われないんでしょうけど・・





もし、ついて行ったら







犯されてしまうのかしら









それも、いいかな…








どんなに主人が好きでも

主人は私を愛していない




でも

主人とは離婚できない

理由がある




どんなに寂しくても

浮気をする勇気もない









これからの一生

私は、誰にも抱かれないまま

死んでしまうかもしれない









さみしく自慰をする生活は




もう……虚しかった…








もし、抱いてくれるなら




二度と会うことのない

誰かも分からない

誰にも知られない




そんな人と・・・

















「そのホテルに・・・



連れて行ってくれる？」