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感じさせて
第5章 携帯電話
翌朝の玄関で



目を合わさず

出て行こうとする

トオルに




「今日は・・・

友達と飲みに行くから」



と告げた



「あぁ」



「あの・・・遅くなるから・・」



「わかった」



背中に
話しかけ

背中で
答えを返してくる
トオル・・・



そんな態度を
見るたびに

悲しくなり

シンくんを
思い出した





シンくんは

私の目を見てくれる



私に言葉をかけてくれる



私に触れてくれる



私を







好きだと

言ってくれる






あなたはもう





私を見ることさえ




してくれないのね・・・・


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