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許嫁が多すぎる
第7章 第二脱落者
「さくらが階段から落ちたとき、ロロットはそばにいたよね?」
さくらの悲鳴が聞こえ、翔太が慌てて駆けつけたとき、さくらの近くにはロロットしかいなかった。
その光景を思い出しながら翔太が問い詰めるように呟く。
「そ、それは……違うよっ!! 翔太っ!! 私じゃない!! 私は悲鳴が聞こえて……駆けつけたときにはさくらが倒れてて……」
慌てながら弁解するロロットは演技なのか本心なのか翔太には判断がつかない。
しかし直前のさくらを名指しで批判する言葉やさくらが突き落とされた現場にいたことを思うと、どうしても疑わずにはいられなかった。
「本当に……偶然なのか?」
「ひ、ひどいっ!! 私じゃないっ!! 私は知らないっ!! 信じて、翔太っ!!」
「俺だって疑いたくはない……けどさくらが突き落とされたのは事実だ……誰かがその犯人だとすれば俺はその人間を許せない。別にさくらだからじゃない。ロロットが突き落とされたとしたら俺はロロットを突き落とした犯人を許せない」
それは本心であった。
翔太はこのゲームに翻弄されて他人に危害を加えるような人間は許せなかった。
さくらの悲鳴が聞こえ、翔太が慌てて駆けつけたとき、さくらの近くにはロロットしかいなかった。
その光景を思い出しながら翔太が問い詰めるように呟く。
「そ、それは……違うよっ!! 翔太っ!! 私じゃない!! 私は悲鳴が聞こえて……駆けつけたときにはさくらが倒れてて……」
慌てながら弁解するロロットは演技なのか本心なのか翔太には判断がつかない。
しかし直前のさくらを名指しで批判する言葉やさくらが突き落とされた現場にいたことを思うと、どうしても疑わずにはいられなかった。
「本当に……偶然なのか?」
「ひ、ひどいっ!! 私じゃないっ!! 私は知らないっ!! 信じて、翔太っ!!」
「俺だって疑いたくはない……けどさくらが突き落とされたのは事実だ……誰かがその犯人だとすれば俺はその人間を許せない。別にさくらだからじゃない。ロロットが突き落とされたとしたら俺はロロットを突き落とした犯人を許せない」
それは本心であった。
翔太はこのゲームに翻弄されて他人に危害を加えるような人間は許せなかった。