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許嫁が多すぎる
第7章 第二脱落者
「違う。私じゃないのに……」

ロロットは涙をこぼしながら翔太にしがみつく。

翔太もロロットが犯人かどうかはわからなかった。
状況的に見て一番怪しいくらいにしか感じてはいなかった。

しかし翔太には誰か犯人が必要だったというのも事実だった。

これまで四人を審査して、身体を弄り審査した。
正直翔太は全員に情が湧いてしまっていた。

ロロットを犯人と決めつけることで彼女を失格にさせるという言い訳も欲しかった。

事実、残っているメンバーのなかで一番情が移っていないのがロロットという理由もあった。

タイムアップのアラームが鳴るまで翔太は微動だにしなかった。
そしてアラームがなるなり、翔太は一瞬で審査結果を記載してメイドに渡した。

その結果、当然ロロットが落選した。

残り四名。

有馬翔太の試練は終わらない。

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