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許嫁が多すぎる
第9章 二日目
「タイムは!?」

梨華は縦筋から翔太のミルクを垂れ流しながらメイドに駆け寄る。

「六分三十五秒です」

メイドは静かに記録を告げた。

試験者は他の試験者のタイムを知らないため喜ぶべきか悲しむべきかはわからない。
しかし昨日のさくらの遅刻時間を考えれば悪くないと梨華は感じた。

タイムを告げられた時の翔太の気まずそうな顔も梨華を安心させるひとつの目安ともなっていた。

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