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許嫁が多すぎる
第12章 最終決戦、開始
緊迫したムードになったが、その場はそれで解散となった。
翔太は自室へと戻り、ベッドに横になった。
執事長の言葉に対して不快感を抱いたのはさくらだけではなく、翔太も同じだった。
しかし執事長が言っていることにも理があることも否定できなかった。
確かに一生涯連れそう相手を選ぶというのに数ヶ月早いとか遅いとかいうことを理由にするのはおかしい。
良心の呵責ということを除けば、その言葉は正しいように感じた。
さくらと付き合い始めたのは二年の春からだった。
学校でも評判の美少女であったさくらの方から告白されたときは正直翔太も驚いた。
面識がないわけではなかったが、取り分けて仲が良かったというほどでもなかった。
自分には過ぎた彼女だということは翔太にだって充分わかっていた。
しかしだからといってさくらと結婚するかと聞かれれば即答は出来なかったはずだ。
このような異常な状況になってしまったからさくらを選ぶことばかり考えてしまっていたが、結婚となれば簡単なことではない。
自分に選ぶほどの権利があるかはさておき、さくらについてだって結婚相手として相応しいのかということは考えたこともなかった。
紫水や執事長が言う通り、よく見極めなくてはならないのだという現実をようやく翔太も認識できた。
翔太は自室へと戻り、ベッドに横になった。
執事長の言葉に対して不快感を抱いたのはさくらだけではなく、翔太も同じだった。
しかし執事長が言っていることにも理があることも否定できなかった。
確かに一生涯連れそう相手を選ぶというのに数ヶ月早いとか遅いとかいうことを理由にするのはおかしい。
良心の呵責ということを除けば、その言葉は正しいように感じた。
さくらと付き合い始めたのは二年の春からだった。
学校でも評判の美少女であったさくらの方から告白されたときは正直翔太も驚いた。
面識がないわけではなかったが、取り分けて仲が良かったというほどでもなかった。
自分には過ぎた彼女だということは翔太にだって充分わかっていた。
しかしだからといってさくらと結婚するかと聞かれれば即答は出来なかったはずだ。
このような異常な状況になってしまったからさくらを選ぶことばかり考えてしまっていたが、結婚となれば簡単なことではない。
自分に選ぶほどの権利があるかはさておき、さくらについてだって結婚相手として相応しいのかということは考えたこともなかった。
紫水や執事長が言う通り、よく見極めなくてはならないのだという現実をようやく翔太も認識できた。