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許嫁が多すぎる
第3章 脱出不可!?
そこにようやくデザートのチョコレートケーキが運ばれてきた。
翔太はフォークでケーキを突き刺し、口の中に無理やり押し込む。
ろくに咀嚼もせずケーキを水で流し込むと「ごちそうさま!」と叫ぶように告げて桃園を跳ね退けるようにしてダイニングから飛び出していった。
「あら、残念……」
くすっと笑いながら桃園はその後ろ姿を見送った。
自室にたどり着いた翔太は息を整えながらソファーに座った。
想像よりも遥かに厳しい生活に翔太はわずか半日で根を上げそうになっていた。
何かをするからこうやって惑わされるんだと気付いた翔太は用意されたパジャマに着替え、ベッドに潜り込んで寝ることに決めた。
審査を開始するまで体調不良を理由に寝てしまえば誘惑されなくて済むという作戦に出た。
しばらくするとメイドがやってきてプレイルームで遊ぶことを勧められたが、翔太は体調不良を訴えて一歩も動かなかった。
「俺はもう寝るから。入ってこないでくれよ」
翔太はきつくメイドに言いつけると「かしこまりました」と頭を下げて部屋をあとにしていった。
翔太はフォークでケーキを突き刺し、口の中に無理やり押し込む。
ろくに咀嚼もせずケーキを水で流し込むと「ごちそうさま!」と叫ぶように告げて桃園を跳ね退けるようにしてダイニングから飛び出していった。
「あら、残念……」
くすっと笑いながら桃園はその後ろ姿を見送った。
自室にたどり着いた翔太は息を整えながらソファーに座った。
想像よりも遥かに厳しい生活に翔太はわずか半日で根を上げそうになっていた。
何かをするからこうやって惑わされるんだと気付いた翔太は用意されたパジャマに着替え、ベッドに潜り込んで寝ることに決めた。
審査を開始するまで体調不良を理由に寝てしまえば誘惑されなくて済むという作戦に出た。
しばらくするとメイドがやってきてプレイルームで遊ぶことを勧められたが、翔太は体調不良を訴えて一歩も動かなかった。
「俺はもう寝るから。入ってこないでくれよ」
翔太はきつくメイドに言いつけると「かしこまりました」と頭を下げて部屋をあとにしていった。