この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
許嫁が多すぎる
第1章 許嫁増殖
翔太は祖父に会ったことがなかった。
いや、厳密に言えば会うことが出来なかった。
何故なら父方の祖父母も母方の祖父母も翔太が生まれる前に他界していたからだ。
少なくともそう聞かされていた。
「私と翔太は結婚して夫婦になる間柄なのです!!」
ロロットは翔太の腕にまとわりつくように抱き付いた。
「ちょっと、ロロットさん!? 離れてっ!!」
事情が飲み込めたようでよくわからなかったさくらだったが、取り合えず彼氏にまとわりつくロロットを引き離す。
「なんですか、あなたは?」
「なんですかじゃないです!! 私は翔太君の彼女ですっ!!」
「えっ……こんな地味な顔の女が翔太の? あははっ!! 嘘でしょ、翔太っ!!」
「な、なにその失礼な態度っ!!」
一気に険悪なムードが訪れ、翔太の背中にたらーっと冷や汗が流れ落ちた。
しかし事態は更に悪い方へと進んでしまう。
いや、厳密に言えば会うことが出来なかった。
何故なら父方の祖父母も母方の祖父母も翔太が生まれる前に他界していたからだ。
少なくともそう聞かされていた。
「私と翔太は結婚して夫婦になる間柄なのです!!」
ロロットは翔太の腕にまとわりつくように抱き付いた。
「ちょっと、ロロットさん!? 離れてっ!!」
事情が飲み込めたようでよくわからなかったさくらだったが、取り合えず彼氏にまとわりつくロロットを引き離す。
「なんですか、あなたは?」
「なんですかじゃないです!! 私は翔太君の彼女ですっ!!」
「えっ……こんな地味な顔の女が翔太の? あははっ!! 嘘でしょ、翔太っ!!」
「な、なにその失礼な態度っ!!」
一気に険悪なムードが訪れ、翔太の背中にたらーっと冷や汗が流れ落ちた。
しかし事態は更に悪い方へと進んでしまう。