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大魔王の子を孕みます
第14章 勇者



それでも俺と俺の母ちゃんが翌日、学校に呼び出される。

学校の先生とサッカー少年達の母親が居た。


「公園を抜ける事は学校で禁止されてるのに…。」

「救急車を呼んで、警察まで出動させて騒ぐなんて…。」

「子供達が貴方の子供のせいで怯えてるわ。」


口々に俺が悪いと責められた。

母ちゃんは黙って頭だけを下げ続ける。

心の弱い人だった。

俺と違い、出来の良い弟だけが可愛いという人だった。

俺は名門幼稚園の入園に失敗した子だったから…。

弟は名門幼稚園に行き、来年は名門小学校に行く。

俺のせいで普通の小学校に呼び出されて、お前の子は問題児だと責められる事に耐えられない母ちゃんだった。


「おじいちゃんの家に行け。」


父ちゃんが母ちゃんの為にそう言う。

じいちゃん家はド田舎にある。

何も無いから俺はVRの世界で過ごす。

じいちゃんは何も言わない。

母親に捨てられた可哀想な子だから…。

あの脳震盪でゲームオタクのシロが誕生した。

ぼんやりとする意識の中で嫌な事を思い出したと笑っちまう。


「笑ってるぞ。こいつ…。」

「やっぱり殺すべきだ。」

「バイコーンを連れたメイドだ。例え人間でも悪魔の手先に違いない。」

「いや、必要な情報を聞き出すのが先だ。悪魔の手先なら次の悪魔を産む女を知ってるかもしれん。」


聞き覚えのない男達の声がする。

悪魔の手先…。

俺は勇者信仰の信者に捕まったらしい。

視界がボヤけて、はっきりした状況がわからない。

わかるのは俺の両手首と両足首が縄で縛られているという事と、埃っぽい匂いから古びた教会の床に芋虫のように転がされてるという状況の推察だけだ。


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