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大魔王の子を孕みます
第4章 温室



ライズが言う温室とはジャングルでも丸ごと入れてるのかと聞きたくなるほどの巨大なガラス張りの建物だ。


「なんか…、すげー…。」


そう素直に言ってた。

月明かりに照らされる温室がキラキラと美しく輝いてる。


『女の子とパーティーを組む時はムード優先っ!』


そんな話を千夏さんに言われた事を思い出す。

デュセリオンでは普通に散歩などが楽しめるエリアも存在する。

夕日が綺麗な海岸や色取り取りの花が咲き誇るお花畑など…。

もしかして、ライズもムード優先で俺を温室に連れて来たのかと警戒心が高まる。


「こっちへ…。」


温室の入り口へとライズが俺を案内する。

たかが温室…。

色取り取りのお花程度で俺が男に惚れたりするもんか。

意気揚々と温室に入れば、俺はライズにしがみつく羽目になる。

そこは、まるでお化け屋敷…。

いや、下手なお化け屋敷よりもタチが悪い。

薄暗く、怪しげで禍々しい花や植物で埋めつくされた花壇…。

時折、白い小さな花が


「シャーッ!」


と俺に向かって牙を剥く。


「ヒィッ!」


悲鳴を上げてライズにしがみつけば、ライズは俺の肩を引き寄せて


「大丈夫、私と居る限りは噛み付きはしないよ。」


とライズが居なければ噛まれるのだと遠回しに脅して笑う。

お化け屋敷で俺様を見せつけて惚れさせる作戦ですか?

そういう手段もあるのだと千夏さんからはレクチャーを受けた事もある。

ひたすら警戒する俺の頭にキスを落とすライズが不意に俺から手を離す。


「おいっ!ライズっ!」


そう叫んだ瞬間、俺の身体が宙に浮く。


「なんだよ…、これっ!?」

「それをシロに見せてやりたかったんだ。」


ライズがニヤリといやらしい笑いを浮かべる。


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