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大魔王の子を孕みます
第4章 温室
嵌められた…。
俺は勝手にそう思い込む。
「下ろせよっ!ライズっ!」
腰に変な弦が巻き付いてる俺は3mほどの高さに吊るされてるという状況だ。
ライズの方は平然と俺を見上げて
「大丈夫だ。シロ…、それは『淫蘭』という花の弦だ。」
とか言い出す。
「『淫蘭』ってなんだよっ!?」
「その花がお前を私に惚れさせてくれる。」
「はぁっ?」
魔族の考え方がわからない。
花が俺をライズに惚れさせる?
花の本体は全く見当たらないというのに花壇から次々と這い出て来る弦が混乱する俺に襲いかかる。
「いやぁぁああっ!?」
そう叫ばずにはいられなかった。
手首に巻き付いた弦が俺に万歳をさせ、足首と太腿に巻き付く弦が俺の脚をM字に開かせてスカートを捲り上げる。
この植物、名前の通りに淫乱だ。
ウネウネとクネる弦は俺のコルセット型スカートをビリビリと破き始め、露わにされた乳房へと蛇のように巻き付いて来る。
「止めてぇーっ!」
幾ら、叫んでも弦の勢いは止まらない。
ライズはひたすらニヤニヤとして俺が弦に犯される様を呑気に見学中と決め込んでる。
「ライズっ!たす…。」
助けて…。
そう叫ぼうとした俺の口の中へはヌルヌルとする弦が生き物のように這いより侵入する。
「んぐっ!」
口の中をズボズボとやらしい動きをする弦が動き回り、息が出来ない俺は苦しさから涙が出る。
ライズを信じた俺が馬鹿だったのか?
所詮、ライズは大魔王だ。
こうやって、俺に魔物をけしかけて無理矢理に俺を服従させようって程度にしか考えてくれないのかもしれない。
そう考えるのが悲しかった。
さっきまでの優しいライズが偽物だったと思いたくなかった。