この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
大魔王の子を孕みます
第8章 開かずの間
この広い屋敷で俺とミルだけになる。
でも、その前に…。
「浮気者…。」
そう言ってライズを責める。
「浮気とはなんだ?」
いつもと同じように俺に質問を返して来る。
俺を自分の前に座らせて俺のベビードールのリボンを綺麗な指先に絡めてあっさりと解いてしまう。
「ミルと俺の2人分…、スケベな事するつもりだったんだろ。」
俺はそっぽを向いて拗ねた声でライズを責める。
「ミルはシロの物だ。私は幼子に興味はない。私が居ない間はシロが好きなだけミルで楽しめば良い。」
つっとライズの指先が俺の乳房の上を撫で、首筋にキスをする。
完璧で綺麗なイケメンが興味ないとか言うのがムカつく。
悪かったな。
どうせ俺は幼子に興味津々のキモオタでしたよ。
あんなに会いたかったライズの温もりを背中で感じるのに、俺の心がライズの一言一言で苛立ちを感じる。
「今夜のシロは随分と機嫌が悪いな。」
穏やかに笑うライズが俺のうなじにキスをする。
「闇夜のせいかもな。」
訳のわからない苛立ちを闇夜のせいにする。
ライズがクスクスと笑い出す。
「何がおかしいんだよ。」
「いや、シロのここには私の魔力が残ってる。そのせいで人間であっても闇夜の影響を受けてる可能性は否定しない。」
ライズが指先で乳房から俺のへその下まで降ろして子宮を指す。
「ライズの魔力?」
「魔族は魔力の中から生まれる。シロのここに私の魔力を少しづつ注ぎ、私の子を創りだす。」
魔族は単一で繁殖するらしい。
「大魔王ってアメーバーみたいだな。」
「私を単細胞生物と一緒にするな。」
俺の言葉に不機嫌になるライズが俺の顔を指先で撫でる。
闇夜のせいでお互いが苛立ち、求めてる。