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永遠
第1章 もう始まっていた
有名ホテルの大広間を貸しきった、気が引けるほど華やかな同窓会の会場で、碧(みどり)はひとり迷子になった気分で立ちすくんでいた。
チラホラ見える、懐かしい顔とも、同人雑誌作りに夢中になった仲間とも、挨拶程度ですぐに離れてしまった。
なぜなら碧の目的はただひとつ。
村瀬教授に会いたい。それだけなのだから。
村瀬はすぐに見つかった。学生の頃と変わらぬ穏やかな笑顔で。
しなやかな指先にビールのグラスを持ち、数人の元学生達に囲まれていた。
そう、先生はいつもそう。誰かに囲まれていたっけ…
碧は胸がギュッとつかまれるような気持ちになる。
そう18のあの日、一度だけ先生に激しく抱かれたあの日から、ずっと追い求めていた男。
チラホラ見える、懐かしい顔とも、同人雑誌作りに夢中になった仲間とも、挨拶程度ですぐに離れてしまった。
なぜなら碧の目的はただひとつ。
村瀬教授に会いたい。それだけなのだから。
村瀬はすぐに見つかった。学生の頃と変わらぬ穏やかな笑顔で。
しなやかな指先にビールのグラスを持ち、数人の元学生達に囲まれていた。
そう、先生はいつもそう。誰かに囲まれていたっけ…
碧は胸がギュッとつかまれるような気持ちになる。
そう18のあの日、一度だけ先生に激しく抱かれたあの日から、ずっと追い求めていた男。