パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第9章 飛翔

「触れてごらん」

村瀬の手が碧の手をとらえ、自らの中心に導き始めた。

「え…?」

碧には男の喜ばせ方などわからない。

「優しく触れているだけでいいんだ。そう、上手だ。気持ちがいいよ。」

碧の不器用な動きにも関わらずゆったり凪いでいた村瀬のそこはすでに力を得て、上を向き始めた。

「先生…どうして？こんなに…」

「碧があんまり可愛いから…魅力的だから…」

村瀬の息がその一部に同調するかのように荒くなる。

そして枯れ果てる程に水分を放出したはずの碧の一部にも、あらたな泉が湧き出てきた。

「先生…私、怖い。どうしてこんな風になるのか…」

「僕らの相性がとんでもなく良いってことさ。お互いを呼びあってるんだ。」

「相性…」

そんな会話もかきけすように村瀬の手が饒舌に動く。

最初の時の何倍も時間をかけての愛撫。
でもすでに碧の全てを知り尽くしたかのように的をはずさず、幼かった碧の身体を成熟した女のそれに造りあげようとするかのように。

「…はあ…また…また身体が熱いの。私…さっきより…いい…」

「いい子だ。それでいい。僕のもゆっくり触って。そう。上手だよ。」

村瀬の男にしては華奢で白く細長い指が、碧の中にするりともぐりこんできた。

そして碧の反応をうかがうかのようにゆっくりと碧の中の壁をはいまわる。

「あっ！先生、いや!そこは…」
自分の中の未知の強烈な快感に怯え、碧は思わず村瀬の指先から逃れようと腰を引いた。

しかし村瀬にとっては待ち構えていた反応だったのか、さらに空いている方の手で碧の腰をぐいと引き寄せ、中に入ったままの指を、ざらついた中の壁に這わせ続けた。

「ああ…はぁ…ああ…!!!」
ため息のような声がだんだんと叫びに近づき、碧は口を塞ぐために毛布にうつ伏せになろうと、もがいた。

反転した碧の背中から腰にかけての美しいラインと白さに村瀬は魅入られた。

「ああ…碧…なんてキレイなんだ…」

碧の中から指を抜き取るとその白い臀部をぐいと引き寄せ、後ろから唇を寄せた。

「はあああああ…!!!」

もはや声を押し殺すことなど碧には不可能だった。
世界中にこの淫らな姿をさらしても構わない。
今この瞬間にセックスしている全ての女達の中で、今の私より感じている女なんて、いない。