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片時雨を抱きしめて
第1章 第一章 自覚



「ただいま___ん、ママ、どしたの」

家のドアを開けると、ムッとした空気が押し寄せてきた。
酒のたばこと、あとはなんだろう、吐しゃ物。
思わず顔をしかめる。


ゴミに埋もれたままママが泣いていた。

「雪乃ちゃん、おかえり。ゆうちゃんと喧嘩しちゃった、私が悪いの」

ゆうちゃんはママの彼氏だ。7つ年下のフリーター。
ママは誰かを好きになっていないと生きていけないらしい。
五年ほど前父親と別れてからは月替わりで彼氏が変わる。ゆうちゃんは長いほうだと思う。

「ん、そうなんだ。大変だったね。シャワー浴びたら?吐いたでしょ」

んーちょっと気持ち悪くて。
酒の匂いのするママがふらつきながら脱衣所に行った。


私がしっかりしないと。ママを守れるのは、私しかいない。
進路なんて、大学なんて、そんな話、不安定なママにはできっこない。


先生に、明日なんて言おうかな…、ぼんやりと考えながら眠りについた。
寒さと空腹で何度も目が覚めた。



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