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片時雨を抱きしめて
第1章 第一章 自覚



それからの毎日、私は青木先生のそばに寄らないようにしていた。
呼び出しも、何かしら理由をつけて断った。
ほかの先生に怒られたのか、先生の長すぎる前髪はワックスで上げられるようになっていた。見慣れないその姿もまた、私の心をさらっていく。


ただの勘違いだ。

あんな風に優しくされたから。


自分自身にそう言い聞かせながら、できるだけ先生を視界にいれないように努めていた。
それでもHRとほとんど毎日のようにある現代文の授業では、いやでも先生とあってしまう。先生の低い声が私の聴神経を通るたびに、体が疼いた。
甘い疼きが私を逃してくれない。



ママはゆうちゃんと仲直りしたらしい。
相変わらず帰りは遅く、化粧は日に日に濃くなっていた。かわいくてきれいなママも、少しだけ、年を取った。


先生が用意してくれた奨学金の書類は机の奥底にしまっている。
相変わらず冬は色濃く残っていた。薄い制服ではまだ肌寒い。



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