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蕾は開き咲きほこる
第7章 気づかされる想い

「あれ?この前まで向日葵の待ち受け画面じゃなかった?」

自分の机でお昼を食べていると、外回りから戻ってきた羽間さんが私の待ち受け画面が変った事を目聡く見つけた。

「あっ、はい。この前秋桜を見てきたので変えました」

「そうなんだ。前の向日葵の待ち受けも良かったけど、秋桜っていうのも季節的にいいよね。これって自分で撮ってるの?」

「えっ?あっ、はい。」

「坂上さんってそういう趣味があったんだ。良い趣味してるね」

羽間さんは席の上に買ってきたサンドイッチと缶コーヒーを出して食べながら話を続けた。

「向日葵や秋桜以外にもある?」

「あとは薔薇と桜・紫陽花ぐらいです」

「季節の花ばかりじゃん。ちょっと見せてよ」

見せてと言われて断る理由もないし、見られて困る写真もないから見せることにした。
普段から写真を撮る事がなかった私のスマホには、ここ数ヶ月でたくさんの写真が保存されていた。
桜から始まり薔薇に紫陽花に向日葵と、数か月の間に課長に連れて行ってもらった場所ばかりだ。

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