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蕾は開き咲きほこる
第7章 気づかされる想い

――私が、課長の事を好き……?

改めて言葉にされると、自分の中で燻っていた思いが突然形になった気がした。
今まで抱いたことがなかった思い。
ここ最近、課長と一緒にいると湧き上がる感情。
好きだからこそ生まれる感情ならば私は……

「やっと自覚したって顔をしてるわね」

桜子さんの言葉に一気に顔が赤くなり、恥ずかしくなって両頬を両手で包んで俯いた。

「本当に汐里ちゃんって可愛い」

「かっ、からかわないで、ください」

課長への気持ちを自覚した上に、桜子さんにからかわれて逃げ出したくなる。

「ごめんごめん。でも嬉しいのよ。光春くんの素敵な部分を分かってくれる人がいて。光春くんって無口だから誤解される事が多いでしょ?それで損してる事も多いの。そんな彼の良さを汐里ちゃんが分かってくれてて嬉しいし、私の好きな汐里ちゃんが光春くんの事を好きになってくれて嬉しいの――だから、これからは私の代わりに光春くんの事お願いね」

「桜子さんの、変わり?」

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