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蕾は開き咲きほこる
第7章 気づかされる想い
どうして私の変わりと桜子さんが言うのか分からなかった。
それに課長が好きなのは私ではなく……

「課長は……桜子さんの事が好き、なんだと思います。だからっ」

「まだ言ってるの?光春くんは私に恋愛感情なんてこれっぽっちも持ってないわよ」

「そんな事、ないです!!桜子さんの事、大事にしてるし、泣くぐらい心配してたし、それが恋愛感情だって事ぐらい、私でも、分かります」

言葉にすればするほど惨めになる。
やっと自覚した想いなのに、私の想いが報われることはない。
それどころか私に課長への想いを自覚させた桜子さんは課長が想っている人。
こんな素敵な人に私が叶うはずがないし、私より桜子さんと人生を共にした方が何倍も幸せになれる。

「桜子さんが、課長の事、幸せに、してあげてください」

そう言葉にするのが精一杯で、もうここには居たくなくて帰ろうと立ち上がった瞬間、私の手を痛いぐらい握って止めた。

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