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蕾は開き咲きほこる
第9章 キスの嵐

「有り合わせのもので申し訳ないんですけど……」

「いえ、急に押しかけたのに夕食まで用意してくれて嬉しいですよ――いただきますね」

本当に冷蔵庫の中のモノで作った簡単な料理だったけど、おいしいと喜んで食べてくれた。

「冷蔵庫の中のモノだけでこれだけできるということは普段から料理してるんですね」

「はい、節約のために自炊ですね」

「そいえば、毎日お昼は手作りのお弁当でしたね。こんな料理が毎日食べられたら幸せでしょうね」

課長が私の手料理を食べている姿を見ながらたわいもない話をする。
実は、仕事帰りに彼氏が彼女の家によって彼女の手料理を食べてくれというのは私の中での彼氏彼女の理想像で、それが叶ってうれしいことを課長に伝えると、食べ終わった課長は私を引き寄せてキスをしてくれた。
そのまま私を足の間に入れた課長は昼間のキスの続きを始めた。
何度交わしても飽きることはなく、むしろもっとして欲しいと、課長の背中に腕を回して私の方からも積極的に舌を絡ませては求めた。

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