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蕾は開き咲きほこる
第10章 クリスマス

「末弘は料理が得意で桜子さんは苦手で必然的に末弘が料理をして桜子さんがその他の家事を担当する。それで良いバランスが取れていたんです。それが、末弘が亡くなってからは桜子さんが料理をするようになって……クリスマスの料理も自分がするからと出来もしないのに凝ったモノを作るんですよ。最初の年は無謀にもローストビーフを作ると言って生焼けでした。次の年は火が通り過ぎてただの焼いた肉で、2年連続残念なクリスマスを過ごす羽目になりましたが……それでもひとりでクリスマスを過ごすよりはよかった。依存していると言われればそれまでですが、私たちはそうする事でしか悲しみを乗り越える事ができなかった。……正直、汐里と付き合いだして悩みました。今の私にとって最優先するべきは汐里だと分かっていても桜子さんを一人で過ごさせるには抵抗があった。もちろん汐里とのことを話せば桜子さんは快く送り出してくれるとは思いますが……」

「亡くなった親友の願いだから放ってはおけなかった……」

光春さんの言葉を引き継いで言葉にすると、光春さんは悲しそうに頷いた。

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