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蕾は開き咲きほこる
第12章 昔のキミも今のキミも

繋いでいた指を解いて腰に腕を回すと、その腕に力を込めて私を引き寄せた。
顔を上げたらキスをされると思い顔を上げられない。
「汐里?」
キスはしたいけどこんな場所ではと頑なに下を向き続けていると、光春さんは耳元で私の名前を呼びながら吐息をかけてくる。
その吐息にゾクゾクとして首を竦めた。
「そうやって恥ずかしがる姿が男心を刺激するんだと分かってますか?」
喋るたびにかかる息が私の身体を熱くし、それをわかっている光春さんは抱き寄せている指を身体に這わせ始めた。
「素肌よりも服の上から感じてるみたいですね」
光春さんの言葉通り、素肌を触られるより布越しに触れられるほうがゾクゾクとした感覚が大きい。
昨日も一昨日もあんなに愛されたのに、私の身体は貪欲に光春さんに愛されたいと熱を帯びてくる。
「光春さ――」
「はいよ、お待たせ」
欲望に負けてキスをして欲しくて顔を上げた瞬間、大将が鉢盛を持って声をかけてきた。
顔を上げたらキスをされると思い顔を上げられない。
「汐里?」
キスはしたいけどこんな場所ではと頑なに下を向き続けていると、光春さんは耳元で私の名前を呼びながら吐息をかけてくる。
その吐息にゾクゾクとして首を竦めた。
「そうやって恥ずかしがる姿が男心を刺激するんだと分かってますか?」
喋るたびにかかる息が私の身体を熱くし、それをわかっている光春さんは抱き寄せている指を身体に這わせ始めた。
「素肌よりも服の上から感じてるみたいですね」
光春さんの言葉通り、素肌を触られるより布越しに触れられるほうがゾクゾクとした感覚が大きい。
昨日も一昨日もあんなに愛されたのに、私の身体は貪欲に光春さんに愛されたいと熱を帯びてくる。
「光春さ――」
「はいよ、お待たせ」
欲望に負けてキスをして欲しくて顔を上げた瞬間、大将が鉢盛を持って声をかけてきた。

