この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕾は開き咲きほこる
第13章 友人
「おみくじのおかげではなく汐里の力ですよ」
「それでも!!それでも、嬉しかったんです。凶を引いて落ち込んでる私のために交換してくれた光春さんの気持ちが。おみくじの事はこじつけかもしれないけど、嬉しかったんです」
嬉しかったと連呼する私に光春さんは笑い、私の気持ちを組んでくれる。
「そんなに喜んでもらえたのなら交換した甲斐がありましたね。桜子さんが一生の友達になれば私も心強いですし、これからの汐里の人生も楽しいモノになりそうですね」
私の人生。
彼氏の光春さんがいて、友人の桜子さんがいる。
昔の私からは想像もできないぐらいの素敵な今。
この関係がこれから先もずっと続けばいい。
今朝、神様に祈ったばかりだけど、もうひとつ神様にお願いしたい。
――桜子さんとの友情が、ずっと続きますように……