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蕾は開き咲きほこる
第13章 友人
自分の置かれていた状況が理解できたようで、身体を起こしながらこめかみを抑えていた。
準備していたお水を渡すと、ゴクゴクゴクと喉を鳴らして一気に飲み干す。
その飲み干したコップを置いた瞬間に、私は光春さんに抱きついていた。
「汐里?」
いきなり抱きつかれて驚く光春さんを、さらにギュっと抱きしめる。
「桜子さんに聞きました。おみくじの交換は嘘だって」
「あ……」
気まずそうな声が聞こえたけど、そのまま思っている事を伝えた。
「ありがとうございます。凄く嬉しかった。光春さんから貰った大吉の友人の欄に“一生の友達と巡りあえる”って書いてあったんです。さっき、桜子さんから私の事、友人だって言ってくれた。悩ん時や相談したい時は頼って欲しいって。今まで、そんな風に言ってくれる友人がいなかったから嬉しかった。これも全て光春さんが大吉のおみくじを私にくれたから。だから、本当にありがとうございます」
準備していたお水を渡すと、ゴクゴクゴクと喉を鳴らして一気に飲み干す。
その飲み干したコップを置いた瞬間に、私は光春さんに抱きついていた。
「汐里?」
いきなり抱きつかれて驚く光春さんを、さらにギュっと抱きしめる。
「桜子さんに聞きました。おみくじの交換は嘘だって」
「あ……」
気まずそうな声が聞こえたけど、そのまま思っている事を伝えた。
「ありがとうございます。凄く嬉しかった。光春さんから貰った大吉の友人の欄に“一生の友達と巡りあえる”って書いてあったんです。さっき、桜子さんから私の事、友人だって言ってくれた。悩ん時や相談したい時は頼って欲しいって。今まで、そんな風に言ってくれる友人がいなかったから嬉しかった。これも全て光春さんが大吉のおみくじを私にくれたから。だから、本当にありがとうございます」