この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕾は開き咲きほこる
第15章 私に出来る事
光春さんから受け取った、自分の家のキーと一緒になっている合い鍵を見て自然と頬が緩む。
何度見てもその嬉しさは消えることはなく、時間が空くたびにバックから取り出して眺めては頬を緩めていた。
今朝、一緒にマンションを出る時に鍵を閉めるように言われ、初めて合鍵を使った。
カチャッと閉まる音を耳にした瞬間には自然と笑みが零れ、合い鍵を貰った実感が沸いた。
『これからは気兼ねなく使ってください。そのための合鍵ですから』
鍵を閉めた私に光春さんはそう言ってくれた。
『はい。でも、来るときはLINE入れますね』
『そうですね。汐里がいると分かればどうでも良い仕事は後回しにできますし、普段より捗るかもしれませんね』
そんな話をしながら最寄り駅まで歩き、空いた席に座っても繋がれた指がほどけることはなかった。
さすがに駅から会社に向かう時は上司と部下として並んで歩き、
会社についてからは時間がくるまでキスを交わした。
何度見てもその嬉しさは消えることはなく、時間が空くたびにバックから取り出して眺めては頬を緩めていた。
今朝、一緒にマンションを出る時に鍵を閉めるように言われ、初めて合鍵を使った。
カチャッと閉まる音を耳にした瞬間には自然と笑みが零れ、合い鍵を貰った実感が沸いた。
『これからは気兼ねなく使ってください。そのための合鍵ですから』
鍵を閉めた私に光春さんはそう言ってくれた。
『はい。でも、来るときはLINE入れますね』
『そうですね。汐里がいると分かればどうでも良い仕事は後回しにできますし、普段より捗るかもしれませんね』
そんな話をしながら最寄り駅まで歩き、空いた席に座っても繋がれた指がほどけることはなかった。
さすがに駅から会社に向かう時は上司と部下として並んで歩き、
会社についてからは時間がくるまでキスを交わした。