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第18章 デート

「他人の恋愛事情を覗き見る機会はありませんから分かりませんでしたが……私たちとなんら変わらないんですね、少し安心しました」

そう耳元で囁いた光春さんは、そのまま舌先を伸ばして耳朶の淵をなぞりはじめ、咄嗟に口を手で覆って漏れ落ちそうになる声を押し殺した。
そのまま舌をねじ込まれ、ピチャピチャと水音を響かせ、その卑猥な音は耳を伝って脳内に入り込み身体を熱くさせる。
漏れ出そうになる嬌声を必死に押しとどめていると、光春さんは耳から舌を離して頭を撫で優しく微笑んだ。

「汐里、映画に集中しましょう」

耳元で囁きクスッと笑った光春さんは、何事もなかったかのようにスクリーンに視線を向けて見始めた。
途中で止められた私は意味が分からず、熱くなった身体が疼き、映画に集中することはできなかった。
だけど話は進み、仲が良かった二人も仲違いをはじめ、その時に良くしてくれた年上の男性に心惹かれ、寂しさを埋めるためにその男性、真下とホテルに行って抱き合う時には、光春さんも私の身体を触り始めた。