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蕾は開き咲きほこる
第18章 デート
「あっ……」
「逸らさないで!」
あまりに恥ずかしい姿に顔を逸らそうとすると、添えられている手で阻止され逸らすことができなかった。
「後ろからするのは初めてではありませんが、ガラス越しとはいえ見ながらするのは初めてですね。――意外と興奮してしまいますね」
「い、言わないで、ください」
「そうですか?その割には興奮しているんじゃないですか?」
「そんな事は……」
ないとは言い切れなかった。
ガラス越しに見つめられる視線を身体中で感じながら、その視線でさえ感じている。
「完全に否定をしないということは、やはり興奮しているんですね。汐里は意外とMっ毛があるのかもしれませんね。――そういう私もSっ毛があるようですからね」
MとかSとかアルファベットを口にしながら、光春さんは容赦なく後ろから責めはじめた。
いつもと違う体制は、いつもと違う気持ち良さが私を襲い、映画館では声をあげることもできずに我慢していた反動からか、惜しみもなく喘ぎ声が漏れ落ちていく。