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蕾は開き咲きほこる
第19章 おしおき
光春さんが宣言した通り、あの時に撮った写真は瞬く間にSNSで広まった。
恋人同士だけではなく、女子高校生たちがプリクラのノリで撮ってはSNSに載せたのが広まる原因になったようで、誰もが同じような写真を待ち受けにしていた。
そのおかげで、光春さんと撮ったふたりの待ち受け画面を見られても不思議に思われることはなかった。
なかったけど……
「坂上さんもなんだ。」
私の待ち受け画面を見た同僚の花房さんが、私もなんだと言って待ち受け画面を見せてくれた。
「これって良いよね。友達同士なら彼氏の待ち受け見られても平気だけど社内の人間とかに見られたらはずかしいもん。だけど彼氏と一緒の写真は待ち受けにしたいしさ」
花房さんが見せてくれたのはクリスマスイルミネーションの中に映し出された二人のシルエットだった。
初めは黄金のイチョウだったのが紅葉に代わり、今ではクリスマスのイルミネーションの光で撮る写真へと変化していた。
恋人同士だけではなく、女子高校生たちがプリクラのノリで撮ってはSNSに載せたのが広まる原因になったようで、誰もが同じような写真を待ち受けにしていた。
そのおかげで、光春さんと撮ったふたりの待ち受け画面を見られても不思議に思われることはなかった。
なかったけど……
「坂上さんもなんだ。」
私の待ち受け画面を見た同僚の花房さんが、私もなんだと言って待ち受け画面を見せてくれた。
「これって良いよね。友達同士なら彼氏の待ち受け見られても平気だけど社内の人間とかに見られたらはずかしいもん。だけど彼氏と一緒の写真は待ち受けにしたいしさ」
花房さんが見せてくれたのはクリスマスイルミネーションの中に映し出された二人のシルエットだった。
初めは黄金のイチョウだったのが紅葉に代わり、今ではクリスマスのイルミネーションの光で撮る写真へと変化していた。