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蕾は開き咲きほこる
第19章 おしおき
「い、いえ、私に、彼氏なんて……」
「いないの??」
今まで私に彼氏がいる前提で話していた花房さんは驚いていた。
嘘をつくのは心苦しいけど、自分の恋バナをするのは恥ずかしいし苦手だ。
「は、はい。SNSで写真を見つけて、あまりに素敵だったので待ち受けにしたんです。私も、彼氏ができたら、こんな待ち受けにしたいなって……願望があって……」
しどろもどろになりながらも、疑われることなく切り抜けることができた。
「なんだ、坂上さんもそっちかぁ~~」
「「そっち?」」
花房さんの言葉に私と羽間さんの言葉が重なった。
「坂上さんも知らないの?この手の写真を待ち受けにすると、そんな写真を撮ってくれる彼氏ができるって噂なんだよね」
「そうなんですか?」
「そうみたい。坂上さんも、そんな写真を撮ってくれる彼氏ができるといいね」
それは初耳で驚いていると、羽間さんはスマホで写真を探し始めた。