この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕾は開き咲きほこる
第19章 おしおき
「何を言ってるんですか?待ち受けをそれにしといて彼女いませんって通用しませんよ」
「えっ?まさか、彼女が欲しくて待ち受けにしてるんですか?」
「そんなわけないじゃないですか。この課長ですよ。彼女が欲しいと言えば何人の女子社員が手を挙げることか!」
「そうなんですか?」
ヒートアップする花房さんと羽間さんに、光春さんはいつもの冷静さで聞いていた。
その温度差があまりにも大きくて笑いそうになるのを必死にこらえていた。
「本人も自覚なしですか??まぁ、近寄ってキャァキャァ言う人はいませんけど、女性だけになると課長の話になるんですよ。冷たいように見えるけど、男女問わず平等に扱ってくれるし、上司から理不尽な事を言われてると庇ってくれるし……隠れファンが多いんですよ、ねっ!坂上さん」
「えっ?あっ、そうですね。課長に助けてもらったっては良く聞きます」