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蕾は開き咲きほこる
第19章 おしおき

「えっ?あっ、光春さん?」

その手錠を外そうと腕を動かしてもカチャカチャと金属音が鳴るだけで自由にはならならないし、頭を左右に振ってもアイマスクが外れることはなかった。

「これっ、取って、ください」

視界もなく腕が動かないこの状況が心細くて、目の前にいるであろう光春さんにお願いすると、光春さんの動く気配を感じ、私が座っているソファーがギシッと傾いた。
そして、光春さんは吐息を私の耳に吹きかけるようにしていつもより少し低い声でささやいてきた。

「これはお仕置きなんですよ。だから外してはあげません」

その普段より少し低めの声にドキドキして、心細いはずなのにこれから何をされるのかとドキドキした。

「汐里、口を大きくあけて」

暗闇の中光春さんの声だけが室内に響き、私は言われるがままに口を開く。

「もっと大きく、私のを咥えるぐらいに大きく」

このまま光春さんのを咥えさせられるんだと大きく口を開くと、光春さんのモノとは違う何かが口の中に入ってきた。

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