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蕾は開き咲きほこる
第19章 おしおき
「汐里?どこか痛かったですか?汐里?」

泣きじゃくる私に慌てふためく光春さんは手錠を外しアイマスクも外してくれた。
暗かった視界は一瞬にして光に満ち、目の前には心配そうな表情をしている光春さんがいた。

「みつ、はるさん……」

「汐里??申し訳ない。調子に乗ってしまいました。どこか痛かったですか?汐里?」

優しく髪の毛を撫で、手錠で赤くなった腕を両手で包んで温めてくれる。
その温もりを感じて、私が欲しかったのはこの温もりなんだと改めて思った。

「おもちゃ、嫌いです。光春さんの温もりが、ない」

しゃくりあげながら思っている事を言葉にする。

「抱きしめたいのに、抱きしめられない。温もりもなく、光春さんの気配もない……そんな、中で、気持ちよくなっても、意味がない。光春さんが傍にいないと、気配が感じられないと、気持ちよくなって、意味がいない」

「ちゃんと目の前にいましたよ」

いつも以上に優しい言葉をかけてくれる。
だけど、私は頭を左右に振った。

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