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蕾は開き咲きほこる
第19章 おしおき
「あっ、やっ、止めてっ、」
止めてほしくて声をあげても止めてはくれない。
それどころか、先ほどまで感じていた光春さんの気配が消えていた。
「みっ、光春、ああああっ、くっ」
光春さんの名前を呼んでも返事はない。
返事もなければ気配さえ感じられない。
目の前は真っ暗で、光春さんの温もりも気配も感じられず、心細くなる。
「やっ、やだっ、光春、さんっ、どこっ?」
身体は気持ち良くて反応しているのに、身体とは反対に心は熱が冷めていく。
「お、おもちゃっ、いやっ、あっ、やっ、くっ」
おもちゃでイクのは嫌なはずなのに、身体は簡単にイッてしまう。
震わせるほど気持ちがいいはずなのに、光春さんが傍にいないだけで涙があふれてくる。
とめどなく流れてくる涙がアイマスクを濡らし頬を伝って落ちていくと、ようやく大人のおもちゃが止まった。
そして、感じることがなかった光春さんの気配を感じた時にはほっとした。