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蕾は開き咲きほこる
第20章 旅行

「それならそうと言ってちょうだいよ。ねぇ、あなた」
優子さんは男性の腕に自分の腕を絡めて、ねぇ~と同意を求めていた。
「本当だな。あの光春が彼女を連れてくる日が来るとはなぁ~~今晩は祝杯だな」
「あらっ、駄目よ。せっかくの旅行なのに水を差すなんて」
「それもそうか?」
がはははと豪快に笑った男性は、仕事があるからと私たちを残して厨房の方に戻っていった。
「ごめんなさいね。騒がしい人で。って紹介がまだだったわよね。私はこの旅館の女将で宮里優子と申します。今のが主人で料理長をやっている武史。主人も本当はゆっくりと話したいはずなんだけど、これから夕食の準備で抜けられないの。きっとお食事の頃に顔を出すとは思うけど勘弁してあげてね。もちろん遅くならないうちに戻らせるから」
そう言ってウィンクをする優子さんは私たちを部屋まで案内してくれた。
部屋に案内されるまで桜子さんは優子さんにべったりで、長野さんも苦笑いをするしかない。
だけど、それも部屋に通されば驚きに変わる。

