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蕾は開き咲きほこる
第20章 旅行

「一時期はどうなる事かと思ったけどな。お前が近くに居てよかったよ」
「そうですね。お互いにそばに居れてよかったと思いますよ」
そう言葉にするふたりは、桜子さんのご主人が亡くなった時の事を思い返しているんだろうと想像はできた。
私には想像もできないほどの辛い経験。
もし、光春さんがいなくなったらと思うと怖くて、自然と光春さんの袖口を握りしめ居てた。
「どうしました?」
「いえ、別に……」
言葉を濁すと、光春さんは私の腰に腕を回して引き寄せて優しく微笑んでくれる。
それだけで安心する。
「武史、紹介しますね。つきあっている彼女の汐里です。そして彼が桜子さんの彼氏の長野さ――」
「いや~ん!そういう事だったのね。4人で泊まりたいって言うから誰と来るんだろうって思ってたけど、まさか、それぞれにお相手がいるとは思わなかったわよ」
光春さんが最後まで言い終わらないうちに、優子さんが私たちの話に入ってきて光春さんをバシバシと叩いてた。

