パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第20章 旅行

釜で炊き上げる鯛めしが出て火をつけてもらった所で、私服姿の武史さんが日本酒の瓶を片手に入ってきた。

「どうだ？料理は口にあったか？」

「合ったどころじゃないですよ。何なんですか？あの豪華な船盛！！」

武史さんの問いかけに桜子さんが興奮したように返事をしていた。
その興奮度合いと言葉を聞いて武史さんは満足そうに笑う。

「あれは凄いだろう？お前たちが来ると分かって奮発したんだ」

「本当ですか？めっちゃ美味しかったですよ！！汐里ちゃんの幸せそうな表情見せたかったですよ。ほらっ、男性陣と違って彼女のお皿何もないでしょう！」

私と桜子さんの目の前に置かれている皿はどれも空で食べきったことを物語っている。

「凄く、美味しかったです」

とても美味しかったことを伝えたくてそれだけを言葉にすると、その言葉だけでもうれしかったらしい。