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蕾は開き咲きほこる
第21章 百合は咲き開く
部屋から直接行けるだけあって脱衣所らしい脱衣所はなく、雨除けの屋根があるだけで上の部屋からは丸見えだった。
大丈夫だとは分かっていても念のためにカーテンを閉めて戻ると、桜子さんは早々に露天風呂に浸かり、優子さんは着物の帯を解いていた。
唯一ある籠の中を見れば桜子さんの脱ぎ散らかした浴衣だけで優子さんの着替えがない。
お風呂あがりに着物を着るのも大変だと思い、予備で置いてあった浴衣は部屋からもってきて渡そうとすると、驚いた表情をされた。
「えっ?わざわざ取りに行ってくれたの??」
「お風呂上りに、着物は大変だろうから……」
「そうよね。何も考えていなかったわ。ありがとう、助かったわ」
長襦袢になっていた優子さんは私の手から浴衣を受け取ると、そのまま私に抱きついて頬にキスをする。
女性からキスをされるのは初めてで、目を丸くして驚いていると桜子さんがクスクス笑う。
大丈夫だとは分かっていても念のためにカーテンを閉めて戻ると、桜子さんは早々に露天風呂に浸かり、優子さんは着物の帯を解いていた。
唯一ある籠の中を見れば桜子さんの脱ぎ散らかした浴衣だけで優子さんの着替えがない。
お風呂あがりに着物を着るのも大変だと思い、予備で置いてあった浴衣は部屋からもってきて渡そうとすると、驚いた表情をされた。
「えっ?わざわざ取りに行ってくれたの??」
「お風呂上りに、着物は大変だろうから……」
「そうよね。何も考えていなかったわ。ありがとう、助かったわ」
長襦袢になっていた優子さんは私の手から浴衣を受け取ると、そのまま私に抱きついて頬にキスをする。
女性からキスをされるのは初めてで、目を丸くして驚いていると桜子さんがクスクス笑う。