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蕾は開き咲きほこる
第21章 百合は咲き開く
「もしかして、酔っていて記憶にありませんか?」
酔っていて記憶にないというより、あの行為が夢か現実か未だに分からないのが現実で、首を傾げてやり過ごすしかなかった。
「相当飲ませすぎちゃったからね。それにお風呂で身体も温まってるから酔いもまわったのよね。本当にごめんなさいね。これに懲りずに、また遊びに来てね」
優子さんは自分たちが悪いと謝り、その話は終わった。
私がベッドで寝ていた理由は、光春さんが運んでくれたのだと分かったけど、大事な部分が解決することがなかった。
帰るまで優子さんや桜子さんを見ていても、昨日と何ら変わらない。
気の良い素敵なお姉さんで、あんな大人の遊びをした事が本当になかったかのように振舞っていた。
「やっぱり、夢、だったのかな?」
そう考えるのが妥当で、女性同士楽しく飲んでしまったから見た夢かもしれないと思うようになっていた。