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蕾は開き咲きほこる
第23章 告白
「そうですね。コーヒーは好きですね。色々な豆を買って飲み比べするのも好きですし、最近では焙煎の仕方も教えて貰ってます」
「焙煎まで教えてもらってるって本格的じゃない」
「失敗ばかりですけどね」
何度、豆をダメにしたか分からない。
それでも挑戦し続けるのは、光春さんに美味しいコーヒーを飲んで欲しいから。
お世辞ではなく桜子さんのコーヒーより私のコーヒーが美味しいと言ってもらいたいから頑張っている。
「それでも諦めないんでしょう?」
「はい!!」
これからも光春さんの為にも頑張ると意気込んで返事をすると笑われた。
だけどそれは呆れられての笑いではなく、応援してくれてるような、そんな暖かさを感じる笑い方だった。
それは言葉からも伝わってくる。
「本当にコーヒーが好きなのね。コーヒーの話を始めると表情が豊かになって好きなのが伝わってくるわね」
「そうね。普段の坂上さんからは想像もできないけど、好きだから頑張れるし、それが味にでるのよね、納得だわ」