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蕾は開き咲きほこる
第23章 告白
「な~んだ。ちゃんと趣味あるじゃない!パンも手作りだなんて、羽間くんが言ったように彼氏は幸せでしょうね」
「えっ?彼氏??」
いきなりの彼氏発言に驚いていると、鮫島さんと高橋さんが距離を詰めてくる。
「最近、明るくなったし、彼の影響でしょ?」
「そうそう。それに今、とっても幸せそうな表情してたわよ」
「彼氏、なんて、いないですよっ」
ふたりににじり寄られタジタジになりながらも否定した。
「またまたぁ~。嘘つかなくてもいいじゃない」
「嘘、だなんて、本当に、いま、せんからっ」
嘘を付くのは心苦しいけど、彼氏がいると分かれば何を言われるか分からないし、それ以上に彼氏が光春さんと感づかれるのは避けたかった。
「そうなの?絶対彼氏いるんだと思ったけどなぁ~~。――それよりさ、総務に入った高城さん見た??」
「見た見た見た!!!かっこいいよね」
どこか腑に落ちないようだったけど、飲んでいるせいもあり直ぐに違う話になってほっとした。