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蕾は開き咲きほこる
第23章 告白
「俺、坂上さんが好きなんだ。変わっていく坂上さんに惹かれて知れば知るほど好きになった。恥ずかしがりながら一生懸命話そうとする姿、怖がりながらも人と関わろうとする姿。そんな姿を見てグッときたんだ。変わろうとするならそれを傍で支えたい。力になってやりたいって、ずっと思ってた」
羽間さんの言葉は徐々に力強くなる。
そんな風に私のことを見てくれていたと思うと嬉しいけど、いきなりの事で困惑する。
「本当はさっ、気持ちを伝えるつもりはなかったんだ。急に告白されても驚くだけだろうし、告白して怖がらせたらどうしよって思ったから……でもさっ、飲み会の時に坂上さんがパンを作って朝食にしてるって聞いて、それを一緒に食べてる自分を想像したら居ても立っても居られなくなったんだ。だから、帰る坂上さん追いかけて……今に至るんだけどね」
最後は照れくさそうに笑った。
その笑顔を見ながら私の頭の中はぐちゃぐちゃで何も答えられなかった。