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蕾は開き咲きほこる
第23章 告白
「坂上さん大丈夫??本当にごめんね。急に告白なんかしちゃって。だけど、笑うようになった坂上さんをいいなって思ってる男、社内にかなりいるんだ。そんな坂上さんの魅力を後から知った奴らに譲れないって思ったのも事実だし、俺の坂上さんへの気持ちを知ってる水木たちも負けるなって背中押してくれたんだ――改めて言うね。俺、本気で坂上さんの事が好きなんだ。だから、つきあって欲しい」
今まで見たことのないような真剣な表情を私に見せるけど、その表情さえも私を混乱の中に落とし、何がなんだから分からなくなった私は自然と涙が溢れてくる。
「えっ?あっ、イヤだった?俺から告白されるのイヤだった?」
泣き出してしまった私に羽間さんは驚きあたふたしていた。
その姿が何だから可愛くて、涙が頬を伝っているのに笑いが零れていた。
「大丈夫、です。いきなりの事で、びっくりしただけですから」
「そっ、そう??なら、いいけど」