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蕾は開き咲きほこる
第4章 変わる日常
社員旅行も終わり代わり映えのない毎日が始まり、課長ともあの夜の事が嘘だったかのように変わらない関係が続いていた。
ただ、少し変わった事もある。
「戻りました~~」
水木さんが大きな荷物を持って出張先から戻ってきた。
「おかえり~打合せどうだった?」
「それがさぁ~、相手の担当が若い女性でさ――」
今回のプロジェクトのために一週間かけて現地に視察と打ち合わせに行っていた水木さんから色々と話を聞こうと、同僚たちが水木さんを囲んで話を始めた。
私は相変わらず同僚の輪の中に入れないから自分の仕事を続けていた。
「はい。水木のお土産だって」
仕事をしていると、隣の席の羽間さんが鳩の形をしたお饅頭を机の上に置いた。
「あ、ありがとうございます」
「お礼を言うなら水木に言ってよ」
羽間さんはクスクスと笑い、同僚に囲まれて未だに話し続けている水木さんを指さした。
羽間さんの言うことは正しいけれど、あの輪の中に入っていく勇気はない。
ただ、少し変わった事もある。
「戻りました~~」
水木さんが大きな荷物を持って出張先から戻ってきた。
「おかえり~打合せどうだった?」
「それがさぁ~、相手の担当が若い女性でさ――」
今回のプロジェクトのために一週間かけて現地に視察と打ち合わせに行っていた水木さんから色々と話を聞こうと、同僚たちが水木さんを囲んで話を始めた。
私は相変わらず同僚の輪の中に入れないから自分の仕事を続けていた。
「はい。水木のお土産だって」
仕事をしていると、隣の席の羽間さんが鳩の形をしたお饅頭を机の上に置いた。
「あ、ありがとうございます」
「お礼を言うなら水木に言ってよ」
羽間さんはクスクスと笑い、同僚に囲まれて未だに話し続けている水木さんを指さした。
羽間さんの言うことは正しいけれど、あの輪の中に入っていく勇気はない。